vol.11 亜鉛溶解量の計算2009.12.21
皆様は亜鉛の溶解量をどのように管理していらっしゃいますか?
それでは、今回は 亜鉛溶解量の計算方法を考えます!
まず以下の条件の場合に 1時間でワークに析出する亜鉛量 を計算します。
ワーク表面積 | 700dm2/バレル |
タクトタイム | 2分 |
平均膜厚 | 8μm |
亜鉛インゴット | 200×400×20= 18.4dm2 容積1.6L |
1時間でワークに析出する亜鉛量計算。
●ワーク表面積は・・・・ 700dm2×60分/2分= 21,000dm2
●亜鉛量は(亜鉛の比重7.14、ワーク全体にめっき 8μm析出)、
・・・・ 21,000dm2×100×8μm/10,000×7.14≒ 12,000g/H
次に、亜鉛インゴットを鉄ケースと接触させた時の亜鉛の化学溶解量から
亜鉛必要量を計算します。
●亜鉛の化学溶解量・・・・ 1時間当たり 1dm2中 1g~2g
したがって上記計算から、1時間でめっき析出する亜鉛分を溶解槽で溶解させるために
必要な亜鉛(12,000g)の表面積は 12,000dm2~6,000dm2 ということになります。
なお、溶解槽内の液循環・鉄ケースの表面状態で溶解スピードは変化します。
この必要亜鉛表面積をインゴットに換算します。
12,000dm2÷18.4dm2≒ 653枚
6,000dm2÷18.4dm2≒ 326枚
亜鉛インゴットは、化学溶解量が1dm2当たり 1g であれば 653枚、
1dm2当たり 2g であれば326枚 必要です。
また、溶解槽以外にクッション槽を設けて
液面制御を行い、インゴット表面積を管理
することによって、精度の高い亜鉛金属濃度
の管理が可能です。
株式会社 三隆製作
〒434-0046
静岡県浜松市浜名区染地台六丁目5番12号
TEL:053-584-5539(代)
FAX:053-584-5540
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