vol.76 三隆製作のめっき設備 設計コンセプト・特徴2012.07.11
三隆製作のめっき設備 設計コンセプト・特徴(ジンケート浴 亜鉛バレルめっき)
弊社が、ご依頼いただいた設備を設計するにあたりが第一番に考えることは何か?
それは、どの様な部品をどの位の量で投入量するのか?
その表面積、容積はどの位になるか? です。
つまり、「バレルの大きさ」、「形状」、「電流をどの位流せば効率良くめっきを
折出させる事が出来るか」を考えてバレルの設計を行ないます。
次に「生産量」から「稼働時間」「稼働日数」バレル投入量」「稼働率」を加味
してタクトタイム決めます。更に通電量/表面積からめっき時間を計算します。
また、弊社では バレルありきではなく、めっきをする部品に合わせ、その
必要とする項目を満足させるバレル形状・寸法でバレルを設計します。
更に 低電流密度(0.3A/dm2ー0.5A/dm2)を用いています。
それは何故か?
ジンケート浴においては、低電流密度の方がめっき効率が良いからです。
2009年 経済産業省の主催した「温室効果ガス削減の為のコンペ」に参加し、
M3~M5サイズの小ねじをめっきした際、従来このサイズの製品は酸性浴でめっきを
することが常識でしたが、弊社は開放型 ・補助陽極付バレルを用い、ジンケート浴で
のめっきを提案。
0.35A/dm2の低電流密度で膜厚5μm以上をクリア。
頭部測定にて酸性浴以上のめっき効率と膜厚の均一性を実現するとともに、
年間 600tーCO2の二酸化炭素排出削減に成功しました。
メーカーで専用部品をめっきする設備、まためっき専業者様で色々な部品をする設備
どちらでも同じスタンスで設計を行なっています。
全ての製品をこなす事か出来る設備は無理がありますが、環境負荷削減・節電・ 節水に
対応するため多少の犠牲はやむを得ないと考えます。
現状のお使いの設備を、環境という面から見直してみてはいかがでしょうか?
〒434-0046
静岡県浜松市浜名区染地台六丁目5番12号
TEL:053-584-5539(代)
FAX:053-584-5540
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