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vol.87 バレルドラムとリード線(給電コンタクト)2012.11.20

バレルドラムとリード線(給電コンタクト)

バレルめっきにおいて、給電をするリード線の役割は重要です
製品に電気を通電する為には必要不可欠な部品です。
しかし意外と簡単に扱われていませんか?
バレル内において製品とリード線がどの様に関わっているのかを、特に注意されて
いないのが現状でしょう。

弊社では透明のバレルドラムを製作し、透明な槽の中に入れて 外から製品と
リード線の動きを観察しています。
リード線の硬軟により、製品はバレルドラム内でどの様に動くのか?
リード線の長さは適切か? 等々目で見られる状況を作り出せば解決策も見えて
来るものです。


透明バレルと透明槽でのバレル回転テスト

製品によっては、リード線が捻れてしまい変形をする場合があります。
その後に小物製品を投入するとリード線と製品が充分に接触出来なくてスパークなど
の原因となります。
その対策としてはバレルドラムを大きくしたり、バレル形状を変更したりしてリード
線の変形を防止する工夫が必要です。

弊社にはリード線をなくし、バレルドラム本体に給電部を埋め込んで給電するタイプ
のバレルがあります。
150mm以上の長物ボルトやワッシャーのような、表面積が多く重なって容量の小さい
製品に対応したものです。
バレルめっきではこの様に製品によって給電方法・バレル形状を変えて対応すること
が、めっき効率を高める為には必要と考えています。

弊社の開発した開放型バレルも小さい製品とバレル蓋の挟まり対策として対応したもの
です。また金属亜鉛濃度の変化にも対応します。
めっきが折出する為に阻害要因となる事をひとつひとつ取り除くことが必要だと
考えています。

株式会社 三隆製作

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