めっきの析出 !! vol.113 2014.08.07
めっきの析出
製品の形状により、めっきの折出の特性を利用する!
1 電気は流れ易いところを流れる。結果として膜厚のバラツキが発生する。
製品には、高電部(膜厚厚くなる部分)・低電部(膜厚が薄くなる部分)があり
製品に均一に膜厚を折出しにくくしています。
最近均一性タイプの光沢剤が開発されています。この光沢剤は
めっき効率を抑制して高電部にめっきを折出しにくいようにしています。
その為にガス(アルカリミスト)が多く発生します。
さらに、多くの電気量を必要とします。
2 めっきの特性を理解して、有効に利用する。
めっきは、均一に折出させる必要がありますか?
ボルトの場合、頭部は表面に現れるため、頭部にめっきを厚く折出させる
事は必要です。
しかし、ネジ部はナット・本体に隠れてしまいます。したがって、ネジ部まで
厚くする必要はないのではないでしょうか?
こう考えれば、ネジの場合は均一にめっきが折出しなくても問題は無い!
という事ではないでしょうか。
3 長いボルトの場合は軸部が露出する事がある。
長いボルト(100mm以上)の場合は軸部が露出する事があるため軸部の
膜厚の確保が必要になります。
つまり、製品により必要なところにめっきを折出させる事ができれば良いのです!
そんなめっき装置が必要です!
従来は製品をバレルドラムに投入して、適当に通電してめっきをしてきました。
それが現実です。
しかし、めっきの特性を理解しめっき装置について精通すれば、必要なところに
必要な膜厚を折出させる事が出来ます。
ムダな電気・薬品使用・水を削減してコスト・地球環境に貢献します。
めっき装置は闇雲に設計するのではなく、どんな製品をどれだけの投入量で
めっきをすべきかを、先ず基本コンセプトとすべきと考えています。
基本設計を間違えれば大いなるムダが発生するのです。
お問い合わせ・ご相談は、省エネタイプ、エレベーター型亜鉛バレルめっき装置のリーディングカンパニー 三隆製作へ
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