このバレルは開放型バレルです。
通常のバレルは、ワーク投入部に蓋がありますが、このバレルはバレルドラムの横面に穴が開いており、そこから製品を投入します。

バレルドラム本体径は、入口の径よりも大きくなっており、入口と本体の径の差の部分にワークを入れて回転させます。
従って、多く入れるとワークがバレルドラムから溢れてしまいますので投入量には気をつけてください。

特徴は微細ネジ、ワッシャー等、蓋に挟まりりそうなワーク、表面積が極端に大きいワークを対象としています。
蓋が無い事でバレルドラム内の金属亜鉛濃度を一定に出来ます。
ジンケート浴であれば、陽極(アノード)をバレルドラム内に設置できます。

効果としては電圧を下げることが出来ます。
通常の、陽極がバレルドラム外にあるタイプでは、通電量 600Aの場合電圧は12Vくらいですが、バレルドラム内に陽極があれば電圧 8Vになります。
電気使用量が削減され、膜厚が1.2μm多く折出します。