生産性向上と電気使用量・電解熱発生量 vol.2482023.12.22
生産性向上と電気使用量・電解熱発生量
めっきのワークは様々で、ボルトでもM6×15では 1kg当たりの表面積は約15dm2
M12× 18では約7.1dm2と表面積が大きく異なります。当然、容積も違います。
生産拡大のためワーク投入量を増やせば、表面積・容積も大きくなり通電量が増えて電圧が大きくなります。
これに伴い電気使用量、電解熱発生量が増え、大容量のチラーユニット・熱交換器・ポンプ類が必要になっていきます。
では、生産性向上と省エネは両立できないのでしょうか?
三隆製作では、ジンケート浴の特性利用をご提案します。
ジンケート浴の場合、以下のような「電流密度とめっき効率」の関係性があります。
電流密度 1.5A/dw2付近では、めっき効率は 約50%
電流密度 1.0A/dm2付近では、めっき効率は 約67%
電流密度 0.4A/dm2付近では、めっき効率は 約90%以上
上記のように、低電流密度ではめっき効率が90%以上になります。
このことから低電流密度の方が投入量(表面積)を多く処理出来、生産性が向上することがわかります。
また「ドラム内陽極・通電時電圧降下方式」により、処理量が増えても電気使用量・電解熱発生量を半減出来れば問題は解決出来ます。
通常、通電量 700A・電圧 10V が 5V低下すれば、膜厚析出に関わる電気使用量・電解熱発生量は半減します。CO2発生量削減にも繋がります。
次回vol.249では、【めっきは表面積】についてお伝えします。
省エネタイプ、エレベーター型亜鉛バレルめっき装置のリーディングカンパニー
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