蓋付きバレルドラムと蓋なしバレルドラム

通常、バレルドラムには製品投入・排出のための蓋があります。
蓋の開閉作業は作業者が行う方式とロボットによる自動脱着方式があります。

蓋がないタイプのバレルドラムの特徴を一つご紹介します。
定電流制御方式でのめっきでは、通電を安定させる為に電圧が変動しています。
変動幅は約0V ~ 3Vです。変動原因の一つとして、蓋部分の構造的要因による開口率低下が考えられます。

蓋なしバレルドラムでは、この蓋の構造的要因がなくなるため変動幅が縮小し0V ~ 1Vになっています。
電圧変動幅縮小は、電圧降下に重要要因ではないかと考えています。

めっきをするためには、下記のように様々な要素が重なっています。
亜鉛金属濃度、苛性ソーダ濃度、バレルドラムの形状・容積、製品投入容積、電流密度、めっき時間、回転数、ドラム内陽極・外側陽極表面積など。

膜厚析出均一性・めっき効率向上・膜厚バラツキ収束・電圧降下
最終的には「より少ない電気使用で」を達成するのが目標です。
三隆製作は、めっき工場のイメージ払拭を目指しています！

次回vol.255では、【ユニークな蓋なしバレルドラム】をお伝えします。

省エネタイプ、エレベーター型亜鉛バレルめっき装置のリーディングカンパニー
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