ユニークな蓋なしバレルドラム vol.2552024.01.15
ユニークな蓋なしバレルドラム
弊社 MITAKAには、蓋のないバレルドラムがあります。
タッピングスクリューのような、先端が鋭利等で蓋に挟まってしまう形状製品への対策として、蓋をなくしたバレルドラムです。
そののち、製品の近くに陽極があることで膜厚析出に効果があるのではないかと考え、バレルドラム内の上部デッドスペースに陽極を設置しました。
開放型バレルドラム(通電時電圧降下方式)
予想した通り低電部であるボルト軸部にも析出し、膜厚均一性・めっき効率向上に効果があり、膜厚析出環境が優れていることがわかりました。
更に、電圧降下が期待出来ます。
整流器の一次側電力量は「通電量 A × 電圧 V」 によって決まります。
電圧Vが低下すれば電力量も低下します。半分になれば電力量も半減するのです。
また、めっきには電解熱発生があります。
電力量と同じく通電量A・電圧 Vが影響するため、電圧が低下すれば電解熱発生量も低下します。
一石二鳥の効果です。
電気使用量はCO2発生量と連動しています。
「カーボンニュートラル」なバレルドラムです。
CO2発生量は、環境省HP「温室効果ガス排出量 算定・報告公表・制度」内「算定方法・排出係数一覧」「電気事業者別排出係数一覧」に掲出係数の掲載がありますので、貴社使用の電気事業者数値をご参考に試算してみてください。
https://ghg-santeikohyo.env.go.jp/calc
次回vol.256では、【蓋なしバレルドラムの投入・排出方法】についてお伝えします。
省エネタイプ、エレベーター型亜鉛バレルめっき装置のリーディングカンパニー
三隆製作<お問い合わせ先>
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