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vol.277 省エネルギー・省資源のめっき装置2024.08.26

省エネルギー・省資源のめっき装置

現在のめっき工場のイメージは「大量の水・大量の電気・大量の排水・めっき臭い」ではないでしょうか。
三隆製作では、「最少の水・最少の電気・工場外無排水・めっき臭くない」めっきを目指しています。

〇 最少の水
【汲み出し量削減】大量の水使用の元凶は「汲み出し」です。
「汲み出し量・汲み出し回数」が削減ポイントになります。
「汲み出し」の原因は、水抜き穴の表面張力です。水抜き穴を丸穴から長穴に変更し、バレルドラムでの液切り動作を加えます。こうすることで「汲み出し量」を約70%削減(当社比)出来ます。

もちろん、以下の製品のように対象品の形状・表面積・容積により難しいものもあります。

1. タッピングスクリュー :  先端が鋭利。水抜き穴が小さい。表面積が大きく容積が小さい。
2. ナット類 : 内面にネジが切られて液切りが困難

上記製品では、小さい水抜き穴やメネジが障害となり「汲み出し」を阻止することが難しくなります。
この場合「汲み出し」前に洗浄・ブローをすることで対応が出来ます。
バレルドラム形状が蓋なし・開放型であれば、薬液槽最終で早期上昇させ、バレルドラム内にシャワーノズル・エアーノズルを挿入し、回転させて薬品を希釈・強制排水させる方式が可能となります。
「汲み出し」が減れば、給水使用量削減・排水処理負荷軽減に繋がります。

〇最少の電気
【膜厚析出に関わる電気使用量削減】
低電流密度・めっき時間確保・ドラム内陽極を採用することで、従来より約74%電気使用量削減(当社比)が出来ます。

【装置駆動に関わる電気使用量削減】
低電流密度設定にて、処理表面積拡大で装置規模コンパクト化します。

【付帯機器駆動に関わる電気使用量削減】
チラーユニット・洗浄塔が大容量です。電解熱発生量抑制・排気効率向上させて従来の1/4程度(当社比)に縮小出来ます。

〇最少の排水
給水使用量削減が排水量削減に繋がります。

〇めっき臭くない
【酸性ガス・アルカリミストの工場内拡散阻止】
酸性ガス・アルカリミスト発生源を、囲い込み方式・排気ケーシング設置で工場内拡散を阻止します。
少ない排気量 250m3/min、洗浄塔1台でめっき臭くない工場が出来ます。
将来的には、発生源の削除を考えています。

 

省エネタイプ、エレベーター型亜鉛バレルめっき装置のリーディングカンパニー
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