vol.66 環境負荷って何?2012.02.09
環境負荷って何?
私たちは「環境負荷」という言葉を何気なく使っていますが、
めっき業界においては何が環境に負荷をかけているのでしょうか?
今日はこの問題について話を進めていきたいと思います。
生産という行動をすれば、他の業界でも要素の違いはあれ大なり小なり
環境負荷を発生させていますが、めっき業界の生産工程における作業中の
要素を考えます。
めっき業界の環境負荷
1. 強酸性、強アルカリ性の薬品を使用し、さらに作業工程中にガス、ミスト
が発生する。使用した薬品は排水処理場へ流れていく。
(もちろん処理場にて中和・沈殿等によりスラッヂとして廃棄処分する。)
2. 上記薬品使用工程中、水洗工程を有し上水・地下水を汲み上げて
水を使って洗浄、また排水処理場にて処理され放流する。
3. めっきを析出させるため整流器を使い電気を流す。また生産の拡大ともに
比例的に電気使用量が拡大する。
4. それとともに電解熱の発生も拡大し、冷却するためにチラーユニットを
働かせる。
5. 生産の拡大とともに生産設備も大きくなり電気使用量も増える。
6. 生産の拡大とともに工程中のガス・ミストの発生も増え、そのため
排気処理装置も大きなものが必要となり、電気使用量も増える。
7. ベーキング処理工程を必要とする表面処理の場合も、生産の拡大とともに
ベーキング炉を拡大するため、設備を働かす電気使用、200℃をキープ
するための熱源(電気、ガス)の使用量の拡大が必要となる。
8. 処理工程中の薬品槽の温度が常温以上必要な場合は、蒸気発生設備として
ボイラー、その他熱源としてガス、重油の使用も必要になる。
以上述べてきたものが環境に負荷をかけている要素です。
原因がわかればそれに対応することは可能です。
1.薬品使用
2.水使用
3.電気使用
4.ガス・石油使用
1~4の原因を削減することが環境負荷を軽減することに
なります。
弊社は生産設備を設計するに当たり、始めにこの4つの項目を意識し、
めっき業界における環境負荷要因の使用量を従来の設備より50%以上減らす
設備をご提案致します。
〒434-0046
静岡県浜松市浜名区染地台六丁目5番12号
TEL:053-584-5539(代)
FAX:053-584-5540
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