亜鉛バレルめっきについての一般認識 vol.1542017.03.06
亜鉛バレルめっきについての一般認識
一般的には
「酸性浴はめっき効率が良い」
「ジンケート浴はめっき効率が悪い」と思われています。
実際に膜厚の折出もその様になっています。
ところで、ジンケート浴の特性曲線をご覧になった事がありますか?
現状使用されている電流密度1.0A/dm2では確かにめっき効率は70%付近になっています。
しかし、電流密度0.5A/dm2付近を見るとめっき効率は90%以上を示しています。
これは酸性浴並のめっき効率になります。
「ジンケート浴は、アルカリミストが発生して臭い!!」
この事も事実です。
その原因は、めっき効率にあります。
実際に電流密度0.5A/dm2でめっきしている現場では、発生しない訳ではありませんが、かなり
抑制されていました。めっき効率を高めて局所排気を工夫すれば快適な職場環境が実現します。
めっき臭さから開放されます。
電流密度0.5A/dm2でめっきする場合は、めっき時間が長くなります。
しかし、めっき効率が良くなるので80分程度で設定出来ます。
その際に、バレルドラムの構造的改善が必要になります。従来のバレルドラムでは、バレルドラム内と外のめっき液の交流が少なく、バレルドラム内の亜鉛金属濃度が低下する傾向にあります。 積極的にめっき液の補給を促進してめっき効率を高める改善をしましよう。
更に製品の形状・投入容積により、バレルドラムの形状・容積にも注意を払う必要があります。
長物ボルトをめっきする場合などは、製品そのものがバレルドラム内で動き回れる程の容積が必要になります。そうすれば軸部にも膜厚が折出する様になります。
バレルドラムの水抜き穴も工夫しましょう。
バレルめっきでは、製品の汚れをバレルドラム外に排出しなければ効果がありません。
スムーズに水抜きが出来る様に形状を工夫してください。
弊社では長穴を採用しています。この事は薬品の汲み出し量にも関わっています。
静止ラインと同様に、短時間水洗槽に浸漬するだけでは、バレルドラム内の汚れは排出しません。
また薬液槽からは、油・スケール・スマットが持ち出されて前処理不良の原因にもなります。
「バレルめっきでは薬品の使用量が多い。」 仕方がないと諦めていませんか?
汲み出し量の原因は、水抜き穴の表面張力の悪戯なのです、原因を取り除き、液切り動作を
加えれば、汲み出し量が減って薬品使用量は削減します。
省エネタイプ、エレベーター型亜鉛バレルめっき装置のリーディングカンパニー
三隆製作<お問い合わせ先>
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