微細ネジの亜鉛バレルめっき・開放型バレル vol.1622017.07.11
微細ネジの亜鉛バレルめっき・開放型バレル
従来、微細ネジの場合は、製品の表面積が大きいため投入量に制限がありました。
従来のめっき方法では、投入量は1バレル当たり500dm2程度であり、1kgの表面積が35dm2の微細ネジの場合は、投入量が14kg/バレルとなります。
バレルドラムの水抜き穴も、製品に対応して1㎜~1.3㎜と小さくなっているため、通電時には電気抵抗が高くなる傾向があります。
投入量の容積が小さいために、バレルドラムの容積も小さくなります。
膜厚を折出させるために必要な亜鉛金属の供給も、し難くなります。
その為に酸性浴を使用する事になります。
]析出が難しい原因の一つに電流密度1.0A/dm2設定があります。
「ファラデーの法則」では電流密度を1.0A/dm2に限定しているわけではありません。
また、バレルドラム内環境を無視していることが挙げられます。
弊社新システムでは、電流密度を0.5A/dm2以下で設計します。
微細ネジで酸性浴なら、電流密度0.3A/dm2・めっき時間100分をお勧めします。
酸性浴の場合、チタンケースの溶解を防ぐため、電圧は10V以下になる範囲で設定します。
亜鉛金属の過剰溶解を抑制する必要もあります。
そうすれば投入量を500A/バレル÷ 0.3A/dm2 = 1,666dm2/バレルに増やすことが出来ます。
1,666dm2/バレル ÷ 35dm2/kg = 47.6kg/バレル。
但し、投入量が増えれば亜鉛金属の供給にも改善が必要になります。
安定的に亜鉛金属を供給する方法が必要です。
バレルドラムの蓋をなくして、めっき液が常に入れ替わるようにします。
弊社の、蓋のない開放型バレルは微細ネジをめっきする為に設計されています。
「より少ない電気使用量で」、「より少ない薬品使用量で」、「より少ないガス使用量で」、
「より少ない給水使用量で」を念頭に設計しています。
無排水処理システムも視野に入っています。
各工程(脱脂-酸洗-電解脱脂-めっき硝酸-クロメート)で排水をクローズドする。
海外で新たにめっきをしようとすればクローズドシステムが不可欠ですが、従来のクローズドシステムでは費用が掛かり過ぎて採算が合いません。
弊社新システムでは、ランニングコストを削減・クローズド費用を安価に、採算の取れる提案が出来ます。
ジンケート浴でも補助陽極を駆使して対応が出来ます。
補助陽極の効果で通電時電圧降下を期待出来ます。更にめっき効率の向上もあります。
投入表面積 2,000dm2/バレル~2,500dm2/バレルが可能です。
35dm2/kgの製品であれば57kg/バレル~70kg/バレル投入が出来ます。
<開放型 水平六角バレル>
製品詳細情報
省エネタイプ、エレベーター型亜鉛バレルめっき装 置のリーディングカンパニー
三隆製作<お問い合わせ先>
http://www.mitaka-seisaku.co.jp/contact/
〒434-0046
静岡県浜松市浜名区染地台六丁目5番12号
TEL:053-584-5539(代)
FAX:053-584-5540
最新記事
カテゴリー
月別アーカイブ
- 2024年11月 [1]
- 2024年10月 [3]
- 2024年9月 [4]
- 2024年8月 [2]
- 2024年5月 [1]
- 2024年4月 [2]
- 2024年3月 [3]
- 2024年2月 [7]
- 2024年1月 [11]
- 2023年12月 [8]
- 2023年5月 [1]
- 2023年4月 [2]
- 2023年1月 [1]
- 2021年12月 [1]
- 2021年11月 [2]
- 2021年10月 [3]
- 2021年9月 [2]
- 2021年8月 [2]
- 2021年7月 [4]
- 2021年6月 [5]
- 2021年5月 [4]
- 2021年4月 [4]
- 2021年3月 [5]
- 2021年2月 [2]
- 2021年1月 [2]
- 2020年10月 [3]
- 2020年9月 [4]
- 2020年8月 [2]
- 2020年6月 [1]
- 2019年11月 [2]
- 2019年9月 [3]
- 2019年7月 [2]
- 2019年6月 [3]
- 2019年5月 [2]
- 2019年2月 [1]
- 2019年1月 [3]
- 2018年9月 [1]
- 2018年5月 [1]
- 2018年3月 [2]
- 2018年2月 [2]
- 2018年1月 [3]
- 2017年11月 [1]
- 2017年10月 [2]
- 2017年8月 [1]
- 2017年7月 [4]
- 2017年6月 [1]
- 2017年5月 [3]
- 2017年4月 [2]
- 2017年3月 [1]
- 2017年2月 [1]
- 2017年1月 [2]
- 2016年12月 [3]
- 2016年10月 [2]
- 2016年9月 [3]
- 2016年8月 [1]
- 2016年7月 [4]
- 2016年4月 [1]
- 2016年2月 [1]
- 2015年12月 [1]
- 2015年7月 [1]
- 2015年5月 [1]
- 2015年4月 [4]
- 2015年3月 [1]
- 2015年2月 [1]
- 2015年1月 [1]
- 2014年11月 [1]
- 2014年10月 [4]
- 2014年9月 [4]
- 2014年8月 [4]
- 2014年7月 [2]
- 2014年6月 [1]
- 2014年5月 [1]
- 2014年3月 [1]
- 2014年2月 [1]
- 2014年1月 [1]
- 2013年12月 [1]
- 2013年9月 [2]
- 2013年8月 [1]
- 2013年7月 [2]
- 2013年6月 [1]
- 2013年5月 [1]
- 2013年4月 [2]
- 2013年3月 [2]
- 2013年2月 [2]
- 2013年1月 [2]
- 2012年12月 [1]
- 2012年11月 [4]
- 2012年10月 [3]
- 2012年9月 [2]
- 2012年8月 [2]
- 2012年7月 [2]
- 2012年6月 [2]
- 2012年5月 [3]
- 2012年4月 [2]
- 2012年3月 [2]
- 2012年2月 [2]
- 2012年1月 [2]
- 2011年12月 [2]
- 2011年11月 [2]
- 2011年10月 [1]
- 2011年9月 [2]
- 2011年8月 [1]
- 2011年7月 [2]
- 2011年6月 [3]
- 2011年5月 [2]
- 2011年4月 [3]
- 2011年3月 [2]
- 2011年2月 [2]
- 2011年1月 [2]
- 2010年12月 [3]
- 2010年11月 [1]
- 2010年10月 [2]
- 2010年9月 [2]
- 2010年8月 [1]
- 2010年7月 [3]
- 2010年6月 [2]
- 2010年5月 [1]
- 2010年4月 [1]
- 2010年3月 [4]
- 2010年2月 [4]
- 2010年1月 [3]
- 2009年12月 [3]
- 2009年11月 [3]
- 2009年10月 [3]
- 2009年9月 [2]